今こそ注目したい成分の糖鎖とは
私達の体は大変多くの細胞によって構成されていますが、細胞と細胞が全て密接しているかといえばそうではありません。
細胞と細胞の間には糖タンパク質を含む物質があり、細胞間の情報伝達を行っています。
その糖タンパクは文字通りに糖とタンパク質の結合からなっていますが、ここに結合している糖は一般的なブドウ糖を含む単糖ではなく、ブドウ糖の本体であるグルコースなどがいくつも結合した重合体、糖鎖と呼ばれるものです。
これにはいくつかの種類があり、一時はブームにもなったアガリクスなどのキノコ類に含まれているベータグルカンや、母乳にも多く含まれているシアル酸が代表的です。
体内ではたんぱく質と結合して免疫抗体反応など、細胞間の情報伝達に重要な役割を果たしています。
糖鎖は細胞の情報伝達に役割を持つほか、活性酸素と反応する抗酸化物質としての役割も持っているため、食品添加物をはじめとする化学物質への暴露やストレスといった要因で体内から減少するリスクが高い物質です。
とりわけ現代では様々な物質や電磁波などの影響を受けずに暮らすことは難しいのですが、これが体内から減少することは免疫力の低下のみならず、妊娠への影響も心配されています。
糖鎖を構成する糖の一部は肝臓での生産が主となっていますが、健康食品を活用して補うことは可能です。
もし製品を選ぶのであれば、特定の成分の多さよりも多様な糖やその重合体の摂取が出来る物を選ぶことがすすめられます。